昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN」で衝撃デビューを飾ったサッカー元日本代表FW三浦知良(55=JFL鈴鹿)の次男・孝太(19)に強力サポーターだ。レスリング女子で世界大会16連覇のレジェンド、

(39)がレスリング元五輪代表で孝太の師匠の宮田和幸(46=BRAVE主宰)を交え、孝太と白熱トークを展開した。キング・ジュニアの人並み外れたオーラにすっかり魅了された女王は、格闘技の先輩として金言を伝授。今後のレスリング指導も依頼されて快諾するなど意気投合した。

 孝太 吉田さんのことはもちろん知っていたし、インスタ(グラム)をフォローしていただきうれしかった。レスリングはきつくて大変なんですよ。でも一番、総合格闘技に近くて大事な競技ではないかなと。レスリングができないと、打撃や寝技が得意でも勝負できないですから。

 吉田 え~、レスリングやっててよかった(笑い)。これからどんどん強い選手と戦うと思うけど、ケガには気をつけて。私はケガがほとんどなく、減量もなかったので長く続けられた。健康にずっと戦って、ファンを魅了してほしい。

 孝太 親からもケガをして無理するのは違うと言われていて。どうしたらケガをしない体をつくれるかと考えている。

 吉田 私は自分の体がよくわからなくて。お菓子が大好きだし、小食でちょっと食べたら動けたので。

 宮田 いろんな競技を見ても、いっぱい食べて食生活をきちんとやってる人ほど、トップに立ってない気がする。

 吉田 偏食の人はストレスをためないからですかね。食べたいものを食べたい時に、でやっているから。減量があると、ケガをしやすくなるかも。孝太選手は食事は?

 孝太 今は階級は66キロで、普段たぶん69キロくらいなんですが、結構好きなもの食べてますね。

 宮田 減量はまだしなくていいよ。今、66が一番盛り上がっているし。

 吉田 得意な技はなんですか?

 孝太 やっぱ、打撃ですね。パンチです。あの蹴り(デビュー戦のサッカーボールキック)はたまたまで…。

 宮田 打撃はうまい。あとはレスリングをやらないといけないの。本当は今日、スパーリングしてもらいたかった。けっこううまいんだよ。練習着で来てほしかったのに。

 吉田 えええ! もう動けませんよ。

 宮田 沙保里さんのタックルですごいのって、顔から突っ込んでいくでしょ。怖がらない。みんなちょっとこう(顔をそむけることに)なりがちなんだけど。そうすると入れない。

 孝太 打撃でも、もらったらヤバイという恐怖心があるが、レスリングでもビビらずに正面からいけるのはすごい。意識してできることじゃない。

 吉田 3歳からやってるからね。あと、入ろうと思って入ったらもう遅い。勝手に体が動かないと。それは本能。

 孝太 レスリング、教えてもらいたいです。

 吉田 ええ~! でも孝太選手に言われたらやるしかないか。

 宮田 強い人って動きが全然違うから。打ち込みとかだけでも教わるほうが自然に感じるもの。次は練習着で来てください。企画お願いします。
 ――企画します!

 吉田 私がムキムキになりそうだね。今後の目標は?

 孝太 まずは目の前の試合に集中したい。1回勝って、景色が変わった。次の試合をやって見える景色も知りたい。あと、デビュー戦が良すぎたので、期待されている。ただ勝つではなく、インパクトのある試合をして、何か届けられることを意識できたら。

 吉田 いいですね。あと、最後は気持ち。「ここに何をしに来たんだ?」「金メダルを取りに来たんだ」って自分に問いかけマットに上がっていた。そうすると体が勝手に動いてくれた。

 孝太 今回も自信をなくさないようにたくさんコントロールして、覚悟を決められた。今、沙保里さんに聞いて、正しかったんだなと思った。今後も気持ちをブラさず、意識してやっていきたいです。今日はすごく参考になりました。ありがとうございました。

(最後の撮影で、粘る宮田コーチから依頼され、女王が孝太にタックル)

 孝太 うわ、すごっ!