試合直前でも毒ガス解説は絶好調! 〝バカサバイバー〟こと青木真也(38)が、格闘技イベント「RIZIN.34」(20日、丸善インテックアリーナ大阪)をぶった切った。

 格闘技イベント「ONE X」(26日、シンガポール・インドアスタジアム)での秋山成勲戦を直前にしても、この人の〝RIZIN愛〟に変わりはなかった。21日に現地入りする中、電話取材に応じた青木は、開口一番「やっぱり皇治のアニキはスーパースターだ。勝負どころで強い。最高だよ。負けたらダメなところで絶対に勝つよね。負けてもいいところでは負けるけど。最後の一枚の首の皮が強い!」と絶賛した。

 そして不安視されたバッティング(頭突き)が再現されなかったことについて「正直、アニキは『頭が当たってもいい』と思っていたはず。逆に梅野が『バッティングが来るだろう』と思って頭を下げなかったから当たらなかっただけだ」と身もフタもない分析。

 そして「それで突っ込んでくる皇治を梅野はホールディングするしかなかったじゃん。そこが梅野の悪いところなんだよ。ムエタイルールなら、あそこからヒジとヒザで攻められるけど、このルールでは反則だから。接近しても攻め手がないってアニキにバレてるから、打ち合いに持ち込まれた。ぶっちゃけ、アニキは前回やった時点でそれが分かっていたはず。『次は負けない』って分かって試合を受けたんだと思う」と声をしゃがれさせた。

 だがその梅野が試合後、ジャッジに不満をぶちまけたことには「そもそも、判定にしたらダメなんだ。アウェーなんだから、勝つならKOしかない。判定に委ねたらダメだ」と厳しい言葉。自身も日本人としてシンガポールの団体を主戦場にしている経験を踏まえ「俺は常にアウェーだから毎回ギブアップを狙ってるもん。ギブアップを取らないと分からないから。判定には文句を言えない。梅野は達川だ。デッドボールが当たってもいないのに…(以下略)」と切り捨てた。

 その舌鋒はメインで弥益ドミネーター聡志に敗れた萩原京平にもおよび「グラップリングよりもレスリングの練習をしっかりやった方がいいと思う」と余計なお世話…ではなくアドバイス。さらに「しかし、RIZINフェザー級はマッチメークが難しくなったよね。〝じゃんけん〟が多すぎる。アッチに勝ったと思ったらこっちに負けるの繰り返しだ。取りあえず、バランス的に萩原といい平本蓮といい鈴木千裕といい、ブンブン丸の池山タイプが多すぎるから、もう少し土橋とか宮本的な選手を取った方がいい。守備がうまいショートが足りない」と意味不明な言葉を口にした。

 最後に「シンガポールに行く前のPCR検査も陰性だったので、明日(21日)旅立ちます。PCR検査代はノアに復帰した鈴木秀樹に立て替えもらったんだ」と聞いてもいない報告。健闘を誓うと「シンガポールに着いたら連絡するよ!」と悪魔のような言葉を残し、電話を切るのだった。