格闘技イベント「RIZIN.34」(20日、丸善インテックアリーナ大阪)を終え、榊原信行CEO(58)が皇治のぶち上げた「ワンデートーナメント」について言及。さらに判定への不満を爆発させた梅野源治には厳しい言葉を送った。

 この日のセミで梅野に判定2―0で勝利した皇治が試合後、6月に予定されている「那須川天心VS武尊」をメインに据えたメガイベントでの60キロ級ワンデートーナメントを提案した。これを受けて榊原CEOは「試合前の話からはそんなことを考えているとは思わなかった。ゲリラ的にぶち上げていましたけども」と苦笑い。実現性について「それがきっかけで転がる話もあったりする。無理だろうなとは思っていますけど。ゲリラ的に発信したことが受け入れられるか。関係者のご意向を聞いた上でしか回答できない」と厳しい見通しを口にした。

 一方でその判定結果に強い不満をあらわにした梅野には「ジャッジに文句を言うんだったら、3分3ラウンド(R)あるんだから完全決着を付けろと。ジャッジに言いだしたら、この競技は成り立たない」とバッサリ。さらに「チケットを売るというのを(勝敗に)反映してしまったらスポーツは発展しない」との梅野のコメントには「ルールミーティングでも『競技は運営に委ねているので、忖度は働かせない』って、毎回言うんですね。そんなところに忖度したら続かないので。クレームがあるならレフェリー、ジャッジ陣に出してほしい」と否定した。

 また、梅野の「異議を申し立てたデメリットの方がデカければみんなやらないですよね」との言葉には今までも判定への異議申し立ては何度もあったと説明。すでにこの日の大会出場選手からも判定へのクレームが来ていると明かした上で「妄想はせずに。クレームがあれば競技陣は向き合うので。言ったら何かをされることはない。モヤモヤを残したくないので、ぜひ言ってきてほしい」と呼び掛けた。