格闘技イベント「RIZIN LANDMARK vol.2」(6日配信)で、平本蓮(23)が、KNOCK OUT―BLACKスーパーライト級王者・鈴木千裕(22)に完敗を喫した。

 平本の総合格闘技(MMA)戦は2020年大みそかに2RTKO負けを喫した萩原京平戦以来1年3か月ぶり。その間、米国武者修行も敢行するなどして戦いぶりに注目が集まっていた。

 ブルーハーツの名曲「人にやさしく」に乗ってリングに上がった平本。MMA初勝利を目指して幻想通りの強さを見せつけたかったが、鈴木のプレッシャーを前に力を発揮できなかった。1ラウンド(R)は打撃の打ち合いにもなったが、鈴木の圧力に苦戦。タックルも2回切られ、相手のパンチを顔面に受けて一瞬ヒザを受けたり、グラウンドでサイドポジションを奪われるなど攻め込まれた。

 逆襲を狙う2Rだったが、なかなか攻め手を見いだせない。終盤にはタックルを決められてサイドポジション。さらにマウント、バックと奪われ、防戦一方となる。最終3Rは一発逆転の打撃を叩き込みたかったが、前に出て組み付いてくる鈴木に決定打を出せず、そのままスタンドで〝塩漬け〟にされて判定0―3で完敗した。

 試合後、マイクを持った平本は「負けました。またすぐやります。死ぬ気でやってきたんで、今日負けて後悔ないです。絶対頑張る。これからの試合で見せていきます」と落胆した様子で話した。敗因にMMAの経験値不足を挙げた平本だが、ここから再起はなるか。

 一方、歓喜の鈴木は「僕のこと知っている方少ないと思うんですけど、これから応援よろしくお願いします!」としてやったり。判定勝ちという結果に「キックボクシングでチャンピオンなんですけど、その時はKO一択で。でも、MMAは難しくてまだKOできる技術を持っていないんで、絶対KOできるように強くなります。チャンピオンになるまでどんどん強くなるので僕のストーリーを見ていてください」とさらなる成長を誓う。

 そして「朝倉選手が引退するまでの間に戦えるように実力をつけていくので見ていてください。必ずたどり着きます」と朝倉未来戦に照準を定めていた。