配信による格闘技イベント「RIZIN LANDMARK vol.2」(3月6日)で、元K―1トップファイターの平本蓮(23)が鈴木千裕を相手に1年3か月ぶりの再起戦に出陣する。インタビュー後編では、何かと話題になることが多いSNSとの向き合い方を告白。さらに6月に開催予定の「キック界の頂上決戦」那須川天心VS武尊についても言及した。

 ――たびたびSNSが大きな話題となるが、どう向き合っているのか

 平本 今はSNSを通じて、テレビに支配される時代じゃなくなって、いろんなものが自分で調べられるようになったというか。昔なら抑えられていたものがツイッターとかで広まっていく。誰にでも声を上げられる時代なんですよ。影響力があるにせよないにせよ、誰にでも声が出せる時代。
 ――なるほど

 平本 なのに、みんな思ったことを言わない。そういうヤツらが、人の心を動かせるわけがないんですよ。僕の場合、SNSでつぶやいていることは自分への「俺はこう生きるんだ」っていう決意表明です。強い意志を持ってSNSをやっているので、誰に何を言われようが「お前、その生き方を選んでるんだ」っていう感じになるんですよ。否定されてもムカつくとかはなくて「まあ、お前もがんばれよ」みたいな感じというか。

 ――平本蓮のツイートは全て「本音」だと

 平本 心の叫びです(笑い)。ただ、それがなんで話題になるかって言ったら、10人中9人が僕のことを嫌いでも1人は絶対、僕と同じような信念を持っているヤツがいると思うんで、そういうヤツが一緒に戦う気持ちになってくれると思うんですよ。

 ――10人中1人の叫びを代表していると

 平本 (自分に対しては)反対意見の方が多いから。しかも、多数派を主張するのが日本じゃないですか。だからこそ少数派で逆襲してやるっていう気持ちですよね。日本には社会が敵に見えている人っていっぱいいると思うんですけど、そういう人らが自分を重ね合わせて僕を見てくれているんだろうなっていうのがあって。

 ――そうした憂うつを抱えた〝ファン〟の思いを背負って戦いたいと

 平本(うなずいて)顔は見えなくても、心でつながっている部分があります。顔なんか知らなくてもそんなの関係ないでしょって思います。でも今、僕がアンチにいろいろ言われててファンは気持ちよくないだろうから、勝って〝どや顔〟をさせてあげたいですね。

 ――そのSNSに先日、武尊選手との練習をアップしていた

 平本 はい。1回練習して。その後? やってないです。今(試合が決まって)総合のトレーニングでしっかりつくっているので。キックの練習は全然違いますから。

 ――その武尊が那須川天心と6月に戦う

 平本 楽しみな映画と同じです。自分の目標が忙しいから片手間で見るくらいでいいかな。メチャクチャ楽しみな映画が6月に公開されるって感じです。その主演に知人が出る感じです。武尊を応援するか? いやー、天心も幼なじみなんで、半々ですね(笑い)。