〝伝説のキックボクサー〟藤原敏男(73)が、6月に実現する〝キック界の神童〟那須川天心vsK―1のエース・武尊による「キック頂上対決」の行方を占った。

 14日に行われた格闘技イベント「帰ってきた藤原祭り」(4月27日、東京・後楽園ホール)の会見後、頂上決戦について聞かれた藤原は「勝負はやってみないと分からないという部分はありますけど」と前置きした上で「総合的に言ったら那須川君の方が上かなという気はしますね。アグレッシブな攻撃というものを考えたら」と語った。

 特に注目するのが、那須川の奇想天外な攻撃だという。「武尊選手は攻撃が強いじゃないですか。それに対して天心君が思いもつかないような攻撃をしてくるんじゃないかと。格闘界は警戒してつまらない試合が多いけど、今回は天心君がとてつもない大技を考えているんじゃないか。それを武尊選手がどうさばいて攻撃を繰り出すか、それが見ものですね」と予想し、勝敗については「勝負の行方は分かりませんね」と述べた。

 那須川と武尊の頂上対決は数年前からファンを巻き込む形で機運が高まり、ようやく実現に至る。藤原は「選手としては最高にうれしいですよね」と2人の気持ちを代弁しつつ「僕もガッツ石松とかいろいろゴタゴタがあって組まれずに流れましたけど、僕はやりたかったんですよ。あれがあってガッツさんとは仲良くなって、飲んだりしますけど」と懐かしんだ。