元K―1王者の小比類巻貴之が昨年大みそか「RIZIN.33」で起きたシバターvs久保優太の〝八百長疑惑〟について持論を展開した。

 小比類巻は4日に自身のユーチューブチャンネルを更新。ネット上では〝台本〟を持ち掛けたシバターに批判が殺到しているが「シバターの作戦勝ち。彼の勝機の見い出し方だと思う。やり方は汚いけど、勝った。リングで喜んだ瞬間、シバターらしいと思った」と語った。

 あくまでファイターは「勝ってナンボ」という小比類巻は「シバターの方が勝負師だった。俺ならリングで『やられたー』って叫んでいる」と吐露。

 自身の経験として、過去にタイで試合した際の“壮絶体験”を披露。空港に着くなりトラックの荷台に乗せられ、カンボジアの国境付近へ。ホテルに宿泊する予定が「そこで寝ろ」とそのまま荷台で寝ることを強制されたという。

 試合の契約体重は67キロだったが、その時小比類巻は70キロあった。

「計量前に電話で『いま何キロだ?』と聞かれたから答えた。そしたら『大丈夫。相手もそれくらいあるから(体重は)落とさなくていい』と言われた。結局(ウソで)計量直前に落とすことになった」

 試合は案の定ボロ負け。タイで試合は賭けの対象になることが多く「いろんな人から『金返せ』と言われた」という。

 そうした経験を踏まえ、小比類巻は「久保選手は1個勉強になったと思えば」とエール。一部で久保と「引退」を結びつける報道もあるが、小比類巻は「笑っちゃう。シバターを最後に引退するのか。自分のスタイル作ってきて…。強い姿見せて欲しい。またシバターと戦ってほしい」とゲキを飛ばした。