もう一丁!はあるのか。昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)で激突した朝倉未来と斎藤裕の再々戦について、榊原信行CEO(58)が言及した。

 2人が最初に対戦したのは20年11月。この時は激しい打撃の応酬があるも互いに一歩も引かず、試合をコントロールした斎藤が判定3―0で勝利した。その再戦が行われたのが21年大みそかで、今回も緊張感のある打撃戦の後、2R中盤に有効打をヒットさせた未来がペースをつかみ判定3―0でリベンジに成功した。

 この結果を受け、RIZINの榊原CEOは「斎藤裕選手には無理させたかなあと思います。10月24日の敗戦が彼を焦らせたかもしれない」と敗者をおもんぱかった。斎藤はこの試合の約2か月前にDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎から挑戦を受け、2R終了直前にヒザ蹴りで目尻をカットしてドクターストップによるTKO負けを喫していた。

 榊原CEOは「早く(ベルトを)取り戻したい思いと、王座を保持する中で欲も責任感も出た中で(出場強行となった)。少し今日の試合を見る限りではベストなコンディションでないように見受けられました」。未来も左ひざ半月板を痛める中出場しており、ともに万全とは言えない状態だった。

 そうした事情も受け、榊原CEOは「1勝1敗ですから、2022年以降、2人の物語も〝トゥービーコンティニュード〟でいいんじゃないか」と再々戦の舞台を用意することを示唆。「第3戦はGPなのかワンマッチなのかそちらでもいいと思う」と話したが、果たして2人が再び相まみえることはあるのか。