大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)の最後のカード発表会見が25日に行われ、全試合が出そろった。

 全16試合が行われ、試合順は後日発表。うち4~5試合を地上波で生放送することを予定している。そんな中、参戦が期待されながら名前がなかった選手もいるが、その筆頭がクレベル・コイケ(32=ブラジル)だろう。

 6月の東京ドーム大会で朝倉未来を絞め落とし、一躍フェザー級の中心となったが、この後RIZINとクレベル陣営で契約問題がこじれることに…。11月から会談の場を設けて徐々に雪解けしていたが、大みそか試合出場の合意には至らず、欠場となった。

 そのコイケについて榊原信行CEOは25日、「近々発表できると思いますけど、彼を取り巻くマネジメント環境も含めて変わる形が見えてきている。新しい体制の中でRIZINに出てくるための最終調整をしています」と明かす。その上で「残念ながら大みそかに向けては、彼も2週間くらい前まで準備していたし『誰とでも戦う』と彼は思いを(持っていた)。僕もクレベルと会って話をして何度かしましたけど」とした。

 大みそかこそ欠場になるが、完全な雪解けは目前のようで「やっぱりランゲージバリア(言葉の壁)がお互いの中にあるのでね。コミュニケーション不足にどうしても陥りがちなので、これまで以上に(コイケの母語である)ポルトガル語の通訳の人に入ってもらうなりしながら、しっかり彼本人と向き合う体制を整えて、新しい発表が近々お互いできるんじゃないかなということで最終調整を今しています」と説明した。

 年明けにもRIZINのリングに上がるコイケの姿に期待してよさそうだ。