ついに断は下されるのか。格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(58)が、大みそかの実現が期待されながら宙に浮いたままの〝キック界の神童〟那須川天心 vs K―1エース・武尊による「頂上決戦」の行方について、30日に発表する方針を示した。

 RIZIN第3のブランド「TRIGGER 1st」(28日、神戸ワールド記念ホール)の総括会見で、那須川対武尊について質問された榊原CEOは「引き続きノーコメントで」としながらも「あきらめていない? そうですね。人間、あきらめたら終わりですから。30日にもう少し突っ込んだところをお話しできればと思います」と語り、同日に予定する大みそか決戦の会見で何かしらの発表をするとした。

 TRIGGERについては「手応えを感じる大会だった」とし、2022年は4000~5000人規模の全国各地の会場で年間5~6大会を計画しているという。また、RIZIN初のケージ(金網)は部品の調達が間に合わず、DEEPのリングを借りたことを明かした上で「次の大会がお披露目になるかなと。2月に地方都市でTRIGGERを予定しています。そこには六角形のケージを間に合わせようと思う」と語った。

 一方、住村滝市朗 vs 木下憂朔で、木下が金網をつかみながら頭部と顔面への踏みつけ行為があり失格負けになったことについて「レフェリーが止めるのが遅くて、踏みつけの攻撃が続いたのは故意じゃないと思ったが、スローの映像を見るとケージをつかんで踏みつけているので、それはダメだなと。ヒクソン・グレイシーと話をすると、ヒクソンがケージを嫌がる理由は『金網を使う技術は違うんじゃないか』と。われわれはケージの経験が足りないので、検証するべきだし、ケーススタディーするべき」と語った。