格闘技イベント「RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で、〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(32)が祖根寿麻(33)との壮絶な打ち合いを制し判定3―0で勝利した。

 試合は死闘となった。1ラウンド(R)は相手のカーフを受ける場面もあったが右ひざをいれるなど反撃して打ち合った。すると打撃の応酬は2Rからさらに加速。両者下がらずにパンチを出し合い、ともに驚異の頑丈さで打たれても倒れず下がらず殴り合った。

 3Rも両者下がるどころかギアを上げて打ち合いだ。しかしタフネス差ではさすがに皇治に軍配が上がったか、殴られながら左フックをカウンターで叩き込んでダウンを奪うことに成功した。試合は最後まで激しいどつきあいになったが判定の結果3―0で皇治に軍配が上がった。

 試合後、マイクを持った皇治は「みなさんこんにちは。いやー…、人生うまいこといかないですよ。自分はK―1から武尊にケンカ売って、卜部にケンカ売って、RIZINの天ちゃん(那須川天心)にケンカを売って、大したことないけど自分の信じた道を歩んできました」と語った。

 そして本紙でも〝におわせ〟していた大みそかの標的に言及し「嘘ばっかりついて金稼いで、関係ない奴にケンカ売ってるやつがいる」とした上で「嘘こきシバター。やったるからこい」と炎上系ユーチューバーに〝制裁〟を予告。そして「シバターでも大雅でもあとだれいたっけ…ピーマンでもだれでも」と名を挙げると「あー、モテてしゃあない」と皇治劇場を締めくくりリングを降りた。