格闘技イベント「RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で山本美憂(47)と激突するRENA(30)が迎撃宣言を繰り出した。

 2人の対戦は2016年9月以来実に5年2か月ぶりとなる。雪辱に燃える山本はこの日の出場選手インタビューに弟の故山本KID徳郁さんのTシャツを着用して登場し、共闘への思いをのぞかせた。RENAは「私もKIDさんと戦う気持ちで練習してきたので。私の後ろにもいろいろな人たちがいるので。いろいろな人の気持ちを背負ってリングに立ちたいと思います」と堂々と言い切った。

 試合に向けグラップリングとレスリングへの対応力を向上させてきた。判定までもつれ込んだら不利と自覚し、早いラウンドでのKOか1本を狙っているという。

 一方で前回の対戦は全く参考にならないことを強調する。「5年もたっているので、まったく別人なので。初めて戦う感覚に近いので、(山本の)リベンジうんぬんは考えてないです。ただハッピーエンドにはさせないぞって気持ちはあります」と豪語。「美憂さんは1戦1戦これが終わりのつもりで試合しているっておっしゃっていたので。私に勝ったら満足しちゃうかもしれないじゃないですか。辞めてほしくないし、もっと美憂さん見たいし。という気持ちもありつつ、私も負けたくない気持ちもありつつ」と、返り討ちにかける思いを明かした。

 あと2~3戦でMMA引退と口にしたこともあったRENAだが、コロナ禍の影響もあり引退時期を延期。新たな目標も設定している。「この試合に勝たないと話にならないと自分でも思ってるので。大きい目標はベラトール、アメリカにもう1回チャレンジしたいというのがあるので。自分の成長具合を確かめて、どこまでいけるか探りたいですね」と目を輝かせていた。