果たして何歳まで戦うのか。格闘技イベント「RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で〝リベンジ戦〟に臨む元レスリング世界女王の山本美憂(47)が公開練習(2日)を行い、自らの引き際を口にした。

 今大会はシュートボクシングの絶対女王・RENA(30=シーザージム)との再戦。2016年9月に一本負けを喫している相手に対して「自分らしく元気に戦って勝ちます」と意気込みつつ、自身の年齢の話題となると「明らかに20代、30代の選手に比べたら、引退に近いのは私の方だと思う。だから本当に一戦一戦を私は全力で思い切り、これが最後だと思って戦っています」と話した。

 アマレス時代に世界女王に輝き、1995年に一度目の引退。その後、復帰と引退を繰り返して2016年に総合格闘技(MMA)のデビューを果たした。自らのキャリアを振り返った山本は〝引退観〟について「私はそこがすごく不得意(笑い)」と話しつつ「自分の気持ちとして『あー、もう満足!』と思ったときに一線を退き、やりたいって思ったら戻ってくる。そうやって引退と復帰を繰り返していましたけど、格闘技は打撃が加わるので本当に危険。そう簡単にフラッと戻ってきて試合に出られるものではないとは思っています」と本音をのぞかせた。

 その上で山本は「自分が本当にこれで十分!って思ってリングを降りた時、MMAの場合はそれが最後。もうホントに楽しかった! 次の人生にいける!って思った時、きっと笑顔でリングを降りていると思います」と語った。

 今回のリベンジ戦で燃え尽きるのか? リングを降りる時の表情に、その答えが詰まっている。