格闘技イベント「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)で、牛久絢太郎にまさかの敗北を喫し、初防衛に失敗したRIZINフェザー級王者の斎藤裕(34)がリマッチを熱望した。

 試合は序盤からスタンドで試合をコントロール。2Rもプレッシャーをかけていたが、終盤に左の飛びヒザ蹴りを眉間にうけて大流血し、ドクターストップでTKO負けを喫した。大波乱で初防衛に失敗した〝チャンプ〟は「まだ頭が整理しきれていないですけど、ルール上は…。本当は続行したかった。もらってしまった自分が悪いんですけど、あと5分やらせてほしかったな、最後までやらせてほしかったなという本音があります」と肩を落とした。

 相手について「(事前の予想の動きと)大きくは違わないですけど、すごく作戦を立てて戦いに挑んでいるのは感じました」。フィニッシュについては「左のヒザは、たぶん向こうの作戦なのかなというのは1Rやって感じました。向こうのセコンドの指示がそんな感じなので」と予想できていたものの食らってしまったとして「(映像を)まだ確認していないですけど、タイミングがあってしまったのか…。そこは確認したいです」と悔しそうに話した。

 今後を問われると「そうですね。できるだけ早くリマッチして、自分の中で止まった時間を動かさないといけないと思うんで、まずは早くケガを治したいと思います」とリベンジを誓う。また、ドクターストップが告げられた瞬間に何かしら叫んでいたことについて「切れてるくらいなら自分であきらめる理由にならないので『最後までやらせてほしい』と言いました」と明かした。

 眉間のケガは「詳しく聞いてないですが、6針から7針くらいだと思います」と話す斎藤。ここから巻き返せるか、注目だ。