格闘技イベント「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)で、浅倉カンナ(24)は大島沙緒里(26)に判定1―2で敗れ屈辱の2連敗となった。

 3月に女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加に敗れて以来となる再起戦で厳しい現実を突きつけられた。グラウンドの攻防では、上になった大島からコツコツをパンチを顔面に当てられ、苦しい展開が続いた。浅倉も脚を使い下からのサブミッションを狙うが、相手のディフェンスを崩すことができない。

 第2ラウンド(R)に入ると、ようやく上になった浅倉がガードをかいくぐりパンチを放つが、決定機を奪えないまま時間が過ぎていく。最終Rでもグラウンドでは劣勢を強いられ、軍配は大島に。悔しげな表情を浮かべた浅倉は首を振りながらリングを後にした。

 一方、DEEP女子の2冠王者でもある大島は初のRIZINマットで結果を残し、一躍注目を集める存在になった。柔道をベースに持ち、2014年9月の全日本ジュニア体重別選手権女子44キロ級を優勝した実績を持つ実力者。試合後は「今でも信じられないです。今、子供たちは上で見ていると思うんですが、これからもママさんファイターとして、世の中のお母さんを勇気づけられるように頑張ります」と笑顔で語った。