RIZIN王者・斎藤裕〝常在戦場〟で変わった意識 好物のスイーツも口にせず

2021年10月17日 07時00分

〝常在戦場〟の意識で日々を過ごす斎藤裕
〝常在戦場〟の意識で日々を過ごす斎藤裕

【取材の裏側 現場ノート】格闘技イベント「RIZIN」のフェザー級王者・斎藤裕(34)の周辺がにぎやかだ。

 DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎とのV1戦(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)を控えるが、その先の動向も注目を集めている。すったもんだの結果、どうにも「トホホ…」な感じで対戦が流れたクレベル・コイケ(31=ブラジル)戦は本当にこのまま消滅してしまうのか―。そして、再三挑発を受けている朝倉未来(29)との再戦は年末に行われるのか…といった調子だ。

 そんな中、本紙のインタビューに応じた渦中の王者はファイトスタイルと同じく泰然自若といった様子で「いろんな意味で(RIZINの)水が合ってるのかなあという気はしています。自分の意図しないところで(話題が)燃え上がったりというのがあって、それが結構連鎖を呼んで大きくなるっていうのが多いので」と冷静に自己分析していた(※詳細は過去のインタビュー記事でご覧ください!)。

 その冷静さを支えるのは、何なのか。そういえば、今回の試合も正式発表されたのは試合まで3週間もない4日の会見だった。先のコイケとの交渉などの影響で決定が遅くなったのだが、それでも焦りや不安は一切見せず。普段から国内外の主な団体で階級が近い選手の試合は見ており「選手は若手の選手からベテランの選手まで知っている」と、急きょ対戦が決まった選手でも知識を持っている影響もあるだろう。だが、記者には何よりも猪木イズムのごとき〝常在戦場〟の意識が関係しているように見えた。コンディショニングの意識について、斎藤はこう明かす。

「基本的に選手って〝年中無休〟だと思っているので、いつもいいコンディションで練習しないと調子も上がっていかないと思うんですよ。けがの防止にもなると思いますし。コンディションって多分、才能とか関係なく意識で変えられるところだと思うので、そこはちゃんとやりたいと思っています。目的? 選手寿命というよりは、目の前の試合とかコンスタントに試合をするためですね」

 まさに〝いつ何時誰とでも〟の調子を維持するからこそ、周囲に振り回されずいられるのだろう。

 また、最近になって食事への意識にも変化があった。年齢的に選手として過渡期に入っているという自覚や、重要な試合が続くことへの覚悟が関係しているようだ。実は甘党だったりもする斎藤だが「最近はかなり控えてます。年齢もいってくると、コンディションとかで難しいところがあるので、現役が終わってから好きなだけやろうかと。もう、自分で買うことはないです。サツマイモとか、減量食みたいな形で頂く物はありますけど」。かつて恒例だった〝自分へのご褒美〟のスイーツも今は口にしないのだとか。

 さらに「ラーメンは全く(食べない)です。もう2か月半くらい食べてない」「野菜嫌いなんですけど、極力食べるようにしてます」と細かいところから意識を変えているとのこと。まさに「千里の道も一歩から」だ。

 今、キャリアのターニングポイントに入っている〝チャンプ〟。充実の全盛期を迎えている王者が、格闘技ファンをうならせる名勝負を作り出してくれそうだ。(格闘技担当・前田 聡)

関連タグ:
 

ピックアップ