格闘技イベント「RIZIN」初の配信大会「LANDMARK vol.1」(2日)が行われ、〝最強兄弟の兄〟朝倉未来(29)が、萩原京平(26)に判定3
―0で〝完封勝ち〟を収めた。

 終始、朝倉未が試合をコントロールした。ぞっとするような狂気じみた笑みをたたえて入場した朝倉未は、1R序盤からカーフキックで距離を取りつつ勢いよく前に出てテークダウン。一度立ち上がられて踏みつけ攻撃を胸に受ける場面もあったが、再びテークダウンするとサイドを取りコントロールした。

 2、3Rも事前の予告通りグラウンドで相手を圧倒。走り込みながらのテークダウンを成功させ、ハーフガードで上をキープ。さらに両ラウンドともバックを取りに行き、最終3Rには強烈なパウンドとひじを落として目じりから流血させるなど大ダメージを与えた。

 結果は判定3―0と圧勝で「再起戦ということで結構なプレッシャーがあったんですけど、勝ててよかったです」と冷静に喜ぶ。さらに最後まで心が折れなかった相手の萩原について「久々に華のある選手が出てきたと思うし、やってみてメンタルが強いし。さっき俺に『やり返す』って言ってたんで、今後楽しみにしてます」と高く評価した。

 今後については、改めて昨年敗れたフェザー級王者・斎藤裕と今年敗れたクレベル・コイケへのリベンジを希望し「年末とかに対戦を受けてくれたらうれしいです」と放送席に目を送る。


 そこには解説を務めた斎藤が座っており「すごく強くなったところとか近くで見れたので、対戦の機運が高まれば」との回答。斎藤は次回の「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)メインの出場が決まっているだけに「試合控えているので、勝ってから考えたいと思います」と即答を控えたが、状況次第では年末の再戦も見えてきそうだ。

 その後、入場で見せた笑顔について「久々に面白い相手とやったんで、緊張よりも楽しくなってですね」と説明。自らグラウンドの攻防に持ち込んで勝利したことに「今日初めての展開を挑戦してみたかったんで。打撃戦でもよかったんですけど、相手の弱いところで戦おうと言うことで」と会心の表情を浮かべた。

 新境地に突入した朝倉未は、一気に雪辱を果たせるのか、注目が集まる。