寝技解禁!? 格闘技イベント「RIZIN」初の配信大会「LANDMARK vol.1」(10月2日)で萩原京平(25)と対戦する〝最強兄弟の兄〟朝倉未来(29)が、まさかの予告だ。自身がスペシャルアドバイザーを務める26日の格闘技イベント「Breaking Down」後に本紙の取材に応じ、決戦への意気込みを激白。相手の怒りに油を注ぐその言葉は揺さぶりか、それとも――。

 第2弾となる「Breaking Down」では全26試合が行われ白熱の攻防が展開された。KO劇や一本勝ちもあって大いに盛り上がり、未来は次回大会に向け「(参戦してほしいのは)殴り合いに自信を持ってる人ですね。なんでもいいです。〝反社〟じゃなければ」と呼びかけた。

 旗揚げ戦で禁止だったタトゥーを入れた選手の出場も解禁し話題になったが、その理由を「ケンカ自慢は入れている人が多いからですね、シンプルに。今日も気合入ってる人多かったんじゃないですか」と説明した。

 いよいよ次は自身の出陣だ。6月の東京ドーム大会でクレベル・コイケ(ブラジル)に衝撃の失神負けして以来となる再起戦で、対戦相手の萩原から「上から目線でなめた態度を取っている。こんなに対戦相手になめられた経験はない」とキレられていることを「どうでもいいですね」とバッサリ切り捨てた上でこう続けた。

「リングに上がって、相手の反応速度とか打撃の強さとかを見てから(戦術は)決めますけど、まあ、選択肢は僕にあるんで。ガンガン攻めてくればそれだけ僕はやりやすいし、攻めてこないならこないで距離の支配は僕がうまいし。寝技に持ってきてくれたら持ってきてくれたで、僕の方が腰は重いし寝技の展開も僕の方が強い。全局面で僕の方が強いです」

 相手はグラップリングイベント「QUINTET」にも出場する柔術家・岩崎正寛から寝技の指導を受けているが、未来は「そんなの関係ないですよ。(指導期間が)8か月とかでは成長しないんで。全然僕の方が寝技はうまいです」とあざ笑う。さらに「僕はテークダウン能力が高いんで。そのへんは試合で見せてないんで分かってないと思うんですけど、想像の上をいくってことを相手は試合して感じると思います」と自信を見せた。

 これまでのRIZINでは相手のテークダウンを切りスタンドで仕留める戦略に終始してきたが、今回は全く違うファイトスタイルを見せるというのか。「自らテークダウンを取りにいく可能性もあるのか?」の問いには間髪を入れず「全然ありますね、もちろん」と即答した。

 萩原戦後については「とりあえずリベンジですね。そこしか見てないです。そのために毎日きつい練習してるんで」。令和の格闘技界が生んだダークヒーローは、復活を遂げることができるだろうか。