格闘技イベント「RIZIN.30」(19日、さいたまスーパーアリーナ)で元K―1 WORLD GP初代ウェルター級王者の久保優太と対戦する2016年リオデジャネイロ五輪レスリング男子グレコローマン59キロ級銀メダルの太田忍(27)が同門となった扇久保博正とともに公開練習を行った。

 2分間、ダミー人形を相手にバスター技やパウンド攻撃を行い、順調な仕上がりをアピールした太田は「フィニッシュを意識した練習ができていると思う。人形で練習した理由? 人だと思い切りヒジも当てられないので。試合を想定して顔をぶっ壊すくらいのつもりでやりました」と力強く話した。相手は元K―1王者とあって「打撃のスペシャリストで一発でももらったら危ないと思う。オープンフィンガーグローブでの打撃はK―1とは違うと思いますが賢い選手なのでそこは調整してくると思う」と一撃に警戒しつつ「でも、打撃に付き合うつもりはないので」と持ち前のタックルに自信をみなぎらせた。

 現在は拠点を扇久保と同じパラエストラ柏に移し練習を行っており充実していると強調。扇久保からは「組みの実力差がかなりあると思うので打撃を全くさせずに上になってボコボコに殴るのでは。パウンドでKO勝ちでしょう」と圧勝を予想され小鼻を膨らませていた。

 一方その扇久保はバンタム級トーナメント2回戦で大塚隆史と対戦するが「塩系の選手同士の試合は得てしてすごい試合になることがあるから、激闘になると思います。優勝しか考えていない。優勝して、来年堀口選手と戦いたいです」と力をこめた。