格闘技イベント「RIZIN.29」(27日、丸善インテックアリーナ大阪)で行われた「バンタム級トーナメント」1回戦で4試合が行われ、金太郎(28)が伊藤空也(24)に判定勝ちするなど、準々決勝進出選手が出そろった。

 1ラウンド(R)から金太郎が主導権を握った。開始早々、激しい打撃の応酬となったが、重いパンチを何発も顔面にヒットさせることに成功。相手が組み付きテークダウンを狙ってきても体勢を入れ替えて投げ返しうえになるなどした。2Rもペースを譲らず、序盤にヒザ蹴りからタックルを決めてテークダウン。グラウンドの攻防は伊藤に逃げられたが、スタンドでも激しい打撃戦で会場を沸かせた。

 最終3Rは疲れを見せず前に出てくる伊藤に押される場面もあったが、最後にテークダウンして上になるなど試合を優位に展開。結果は判定にゆだねられて3―0で勝利した。試合後は「今日の試合じゃ、ファンの人に期待を持ってもらえないと思うんで、ちょっと考えて次の試合、俺が必要だと思ってもらえるようにしたい」と反省の弁。ケガで練習ができない期間があったと明かし「準々決勝に期待? そういうことですね」と次の活躍を誓った。

 残る3試合はアラン〝ヒロ〟ヤマニハが倉本一真に、瀧澤謙太が今成正和に、大塚隆史が獅庵にそれぞれ勝利して準々決勝に進出。13日の東京ドーム大会で進出を決めた朝倉海、元谷友貴、扇久保博正、井上直樹を加えた8人で同級の国内最強を争うことになった。準々決勝は9月19日にさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN.30」で行われる。