格闘技イベント「RIZIN.28」(13日、東京ドーム)の出場全選手インタビューが11日にオンラインで行われ、1vs3の変則ハンデ戦に臨む〝キック界の神童〟那須川天心(22)が、なんと不安を口にした。

 試合は3分3ラウンド(R)で行われ、1R毎に相手が交代。キックは禁止だがバックブローやスーパーマンパンチは認められる特別ルールになっている。1RはRISEを主戦場にするキックボクサーの大崎孔稀で、2RはHIROYAと対戦し、3Rの相手「ミスターX」は当日発表。変則マッチにちなんで(?)黄、オレンジ、ピンク、紫、青、緑の6色に髪の毛を染めて登場した神童は「今までと違う感じですね。ルールが違ったり、相手が3人というのもあって、心境が違う感じがします。どう違うかっていうとちょっと分からないんですけど…」と珍しく困惑気味だ。

 当然自身も未経験の前例なきハンデ戦だけに「(3人とも)体重だったりスタイルだったり全部違うので、みんなが思ってるほど簡単にはいかないんじゃないかと思います。3KO狙う? それはそうですけど、どうなるか分からないです。今までで一番難しい試合になるんじゃないかと思います。危ないですよね。誰がどう見ても危ないと思います」と警戒感を強めた。

 一方、対する大崎は「勝率で言ったら数%しかないと思いますが、やる限りは勝ちに行く。一発でもいいのでいいのを当てて、天心選手が何か感じるくらいの打撃は与えたい」、HIROYAは「天心君はボクシングがうまいので付き合うと相手のいいようになってしまうので、自分のペースに持ち込みたい」と、打倒天心にそれぞれ意気込む。条件圧倒的不利な中、一夜で3KOを築けるか。注目だ。