格闘技イベント「RIZIN.28」(13日、東京ドーム)の出場全選手インタビューが11日にオンラインで行われ、朝倉未来(28)がドロ臭く勝利をつかむ覚悟を見せた。

 対戦相手の〝ボンサイ柔術家〟クレベル・コイケ(31)は、欧州のMMA(総合格闘技)団体「KSW」の元フェザー級王者でMMA27勝のうち一本勝ちが23。圧倒的なグラップリング力を持つ実力者で、間違いなくキャリア最強の相手となる中「きつい展開になる」と最大限の警戒を口にした。

 勝負のカギに「根性」を挙げ「僕はプロ戦績のうちKO、一本で負けたことがない。クレベル選手もKO負けはない。となれば判定に行く可能性が高いので、最終的には根性の勝負になる。きついことをやる覚悟は決まっている。競り合いの中で自分が勝つという強い気持ちを持つ」と派手な勝ち方は考えず勝利をたぐり寄せる決意だ。

 勝てば昨年11月に敗戦を喫したフェザー級王者の斎藤裕(33)への挑戦、リベンジに前進する。第3試合で王座戴冠後の初試合を行う斎藤も「(防衛戦は)ストーリーがあった方が面白い」と口にしており、リベンジマッチのシナリオが考えられるが、朝倉未は「見据えるものはありますが、今回勝たないとなしになる。今は日曜日(13日)の試合に集中している」。まずは目の前の勝利だけに集中した。