格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(57)が8日、公式ユーチューブチャンネルで「RIZIN.28」(13日、東京ドーム)に出場する〝キックの神童〟那須川天心(22)の対戦相手3人を発表した。

 1ラウンド(R)3分で1人ずつ、3R3人と対戦するとし、SNSで対戦相手を公募していた那須川。500人の応募があり、また榊原CEOが出場の打診した中から選ばれた1人目は、立ち技打撃格闘技「RISE」を主戦場とする大崎孔稀(21)に決まった。榊原CEOは「30戦24勝の若きキックボクサー。打撃のみで3分間という点でチャンスが生まれてくるのでは」と説明。大番狂わせの可能性を十分秘めている。

 2人目はHIROYA(29)。昨年大みそかにユーチューバーのシバターの相手「X」として登場も敗戦。当日は75キロで出場するため、62キロで出場する那須川との体重差が考慮され、HIROYAは10オンス、那須川は8オンスのグローブが使用される。

 3人目は「ミスターX」とされ当日発表となる。榊原CEOいわく「それできたかという選手を交渉して口説けた」と自信を見せた。

 ルールは「ボクシングに準じたルール」で、バックハンドブローやスーパーマンパンチは有効となる。3ノックダウン制でシューズの着用は自由。試合はどちらかがKOされた時点で終了。となれば那須川がKOされても試合は終了となるため、最後までたどり着けないパターンもある。

 榊原CEOが「格闘技ファン以外の一般層にも魅力を広めたい。賛否があってもいい」という試みは成功するのか。

 なお試合順も合わせて発表され、セミは「那須川天心VS3人スペシャルマッチ」、メインは「朝倉未来VSクレベル・コイケ」の順となった。