格闘技イベント「RIZIN.28」(6月13日、東京ドーム)に出場する朝倉未来(28)が冷静沈着に勝利を狙う。

 27日にオンラインで練習を公開し、ミット打ちを披露。「試合が決まるちょっと前からミット打ちを取り入れた。打撃のキレ、スピードが上がってコンビネーションが変わったりしている」と手応えを語った。

 対戦相手のクレベル・コイケ(31)は過去最強の呼び声が高い。欧州のMMA(総合格闘技)団体「KSW」の元フェザー級王者でMMA27勝のうち一本勝ちが23という驚異の実績を誇る。「(クレベルの映像は)過去の試合すべて1000回くらい見ている。強みは気持ちの強さ、打撃がきれいではないが前に出てくる。リーチも長い」と警戒心を強める。

 カード発表記者会見では「KOしたい」と普段同様のビッグマウスを見せていたが、この日は「理想の展開は判定勝ち。テークダウンを一度も取らせず打撃で優勢にする」と冷静に試合展開を分析した。

 さらに「テークダウンを取られない自信もある。打撃の癖に対して合わせる技をたくさん用意している」と相手が得意とする寝技以外の対策に余念はなく「序盤から圧力はかけていく。倒すために焦ってはいけない相手だが、もちろんチャンスがあれば倒しにいく」ときっぱり。フェザー級王者・斎藤裕(33)への挑戦に前進するためにも負けるわけにはいかない。