格闘技イベント「RIZIN.29」(5月30日、丸善インテックアリーナ大阪)の会見で「キックワンナイトトーナメント」の開催が発表された。

 ワンナイトで行われるトーナメントの出場選手は皇治(31)、白鳥大珠(25)、梅野源治(32)、高橋亮(25)の4人。1回戦の組み合わせは、4枚の封筒から当たりを引いた選手が1回戦の相手を指名する方法で行われた。当たりを引いたのは梅野で、皇治を指名。これによりもう1試合は自動的に白鳥と高橋が対戦することになった。

 会見の主導権は、やはり皇治が握った。もともとトーナメント開催を提唱していたこともあって「一丁前な選手に集まってもらえてうれしい。俺中心で、この子たちは脇役なんでそれを証明したい」とキッパリ。かねてSNSで舌戦を繰り広げ「天心のかばん持ち君」とディスってきた白鳥から「去年K―1からRIZINに来て、ここでやれば面白いと思ってアピールしたけど、それを知名度とか人気でマウントばっかり取ってきたんで興味なくなっていたんです。でもまあ、トーナメントということで参加させてもらったんですけど。かばん持ち君に負けたらどうするんですかね」と口撃されると「白鳥君に関しては情けないですね。ピーチクパーチクうるさいですね。実力があるんなら、天心のかばん持って頑張ってればいいのにね」と応じた。さらに白鳥から「(1回戦が)梅野選手で心配ですけど。決勝まで頑張って上がって来いよ」と皮肉られるも「大丈夫や、お前は俺の横の町内会のお兄さんに負けるから」と隣に座る高橋まで攻撃しつつ白鳥にかばんを手渡した。

 さらに抽選で自らを指名し1回戦でぶつかる梅野から「僕は尊敬していて、原動力と行動力を尊敬していた。そういう言う男と1回戦で拳を交えたかった」とリスペクトされると「めちゃくちゃいいこと言いますやん、これでこそ紳士ですよ。若いころから活躍していてすげえなと思ってましたし。でも戦うとなれば、今はピークじゃないと思うんで。今はひょっとこムエタイなんで。ひょっとこムエタイ狩りをしたいですね」と応じ苦笑いさせた。

 そして最後はRIZINでキックが総合格闘技(MMA)の試合の勢いに押され気味であることについて「榊原社長が悪いんちゃいます? MMAばっかりですもんね」と冗談めかしつつ「MMAに比べて(キックが)一丁前な試合ができてないからでしょ。MMAのトーナメントのように、分かりやすい大きいトーナメントできるように頑張ろうと思います。梅野選手みたいに男らしいシュッとした選手と殴り合いたい。そして決勝はひょろ長くんをぶっ倒したいと思います」と激闘を誓った。

 また「植山征紀VS泉丈成」「山畑雄摩VS高橋聖人」のキックボクシングルール2試合も発表された。