格闘技イベント「RIZIN.27」(21日、愛知・日本ガイシホール)で、大相撲元十両貴ノ富士のスダリオ剛(23)と対戦するプロレスラー・宮本和志(42)がオンラインで寸劇…、もとい公開練習を行った。

 練習は宮本がトランプの出目に従い、スクワットや腕立て伏せを行うカール・ゴッチ式のトレーニングをしているところからスタートした。そこへ振付師・ラッキィ池田の〝友人〟という「振付仮面」が女性とともに登場。ぎごちないやりとりのあと、最終的に3人でプロレス体操を踊って汗を流した。最後に宮本が振付仮面のマスクをはぎ、ラッキィ池田氏にそっくりの素顔が映ってしまう場面も見られた。技術的なことは一切確認できなかったが、体調と機嫌は良さそうだった。

 質疑応答では総合格闘技初戦ということで「得意技や出したい技は?」との質問が飛んだが「作戦にかかわることなので答えるわけにはいかない」とまさかの回答拒否。さらに「スダリオに勝っている点は?」の問いに「年齢です」、「相手の弱点は?」の問いに「意外と涙もろい」と答えるなど、なぜか報道陣を煙に巻いた。

 そしてレスラー仲間からのエールについて問われると「頻繁に連絡をいただいているのはケンドー・カシンさんです」と、若手時代に指導を受けていた悪魔仮面から連絡があったと告白。「練習の仕方とか食事の仕方とかのアドバイスをしてもらってます。息あげの仕方とか。勝って、いい報告がしたいです」と力をこめた。

 RIZINではプロレスラーの苦戦が続き、特にスダリオにはディラン・ジェイムス、ミノワマンと連敗中。「プロレスラーの強さっていうのをここで自分が見せたい」と闘志をみなぎらせたが、果たして…。