2021年の格闘技界を引っ張るのは? RIZINの榊原信行CEO(57)が意外なファイターを「注目選手」に指名した。大相撲出身で元十両貴ノ富士のスダリオ剛(23)だ。

 昨年の大みそか決戦ではベテランのミノワマン(44)を強烈なカーフキック(ふくらはぎへのローキック)4連発で沈め、デビュー2連勝を飾った。本人は試合後に「来年は日本のヘビー級の人たちを一人ずつ潰していく」とぶち上げたが、榊原CEOの期待も大きい。

「いいんじゃないですか。大みそかももう1試合やれるくらいの勢いだったんで。もう1年やったら、バランスの取れた格闘家に生まれ変わるんじゃないですか?」。さらには日本ヘビー級期待の星として「藤田和之や石井慧とやってもいいと思う。世代交代を果たしていくことができれば」と次なる標的まで提示してみせた。

 同CEOは3月14日の東京ドーム大会で開幕する今年の展望も披露。新型コロナウイルスの影響で外国人選手が入国できるかどうかに左右されるところが大きいと前置きしつつ「フェザー級GPの開催が最有力ですね。その中で斎藤裕と朝倉未来のリマッチもトーナメントのあやで相対するほうがいいんじゃないかとも思う」。

 女子については「GPは厳しいかもしれない。でも、大みそかのオープニングに出場した2人(さくら、竹林エル)のようなニューカマーが育ってきている。それに(リオ五輪レスリング銀メダルの)太田忍のような五輪系アスリートが女子でも視野に入ってきています…。ジョシカクは第2世代が出てきて世代闘争になるんじゃないですか」と話し、RIZIN新時代突入を予告した。