大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)の出場全選手インタビューが29日にオンラインで行われ、RIZINスタンディングバウト特別ルールで皇治(31)とエキシビション戦を戦う五味隆典(42)が意気込みを語った。

 試合はキックボクシングから足による打撃行為を禁止したスタンディングバウトで行われ、3ノックダウン制を採用。規定体重は五味が78キロ、皇治が65キロで12オンスのキックボクシンググローブを使用し、3分3ラウンドで決着がつかなければ判定も行う。

 試合に向けて「若い選手は強豪外国人に挑むカードは組めないじゃないですか。となるとライバル同士の戦いになって手堅い試合が多くなると思うんですよ。実力の均衡した試合を見てくれる人もいるでしょうけど、それがずっと続いてしまうとね。そこでボクシングに近いルールということで、協力できればと思って参加しました」とお茶の間の盛り上がる豪快な殴り合いを誓った。

 しかし、相手の皇治が21日のカード発表会見で「昔は〝火の玉ボーイ〟と呼ばれていたと思いますが、今は〝金玉おじさん〟。その金玉おじさんを倒しに行く」と話すなど、挑発を繰り返していることに「彼の年上の人間に対する態度とかちょっと驚いているというか戸惑っているというか」。さらに「あと発言ね。差別的というか。怒り? ないと言ったらウソだよね。誰が俺と試合をやりたいと言い出したのか、よく分からないよ。今更やめるわけにはいかないんだけど」と不機嫌そうに話した。

 とはいえボクシングに近いルールに話題が及ぶと「打投極で一番好きなところでもありますし。42でボクシングデビューできるのは嬉しく思います。高校生の時にボクシングブームだった。辰吉選手に鬼塚選手、川島選手がいて…。とにかくボクシングブーム。その時からやっているので、ボクシング歴27年ですよ」と笑顔。「判定になったら僕の負けなんですね。彼は判定負けでも勝ちなんで。彼はそういったルールの中で戦っていると思う」とKO勝ちへ闘志をみなぎらせていた。