格闘技イベント「RIZIN」の高田延彦キャプテン(58)が、大みそか「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)のメインで行われる王者・朝倉海(27)対堀口恭司(30)のバンタム級タイトルマッチに期待を寄せた。

 高田氏も太鼓判を押すのが、好調をキープする王者の現状だ。「海君は今、最も勢いがあるし、穴がない。誰が見ても攻めが圧倒的。決定力、殺傷能力、相手を仕留めるタイミングと嗅覚…。天性のものに自信が加味されて万全の状態に仕上がっている」と語る。

 さらに「これだけきつい試合なのに、私が(先日)会ったら『カフェに行くような気分です』だって言うんだから。自分でリラックスしながら、リングに入ると一瞬でスイッチを変えることができる。カフェですよ? 堀口君を相手にそんな言葉言えますか?」と驚きの事実を明かし、メンタルの強さを強調した。

 一方、昨年8月に朝倉海に敗れた後、右ヒザの前十字靱帯断裂と半月板損傷の大ケガを負い戦線離脱した堀口はリベンジのかかる復帰戦になる。高田氏は「手術をして、復帰の一発目に一番勢いのある海君を選んだのは彼の重大な思いであり、決意でしょう」と勇気をたたえた上で「出入りの激しい2人は、一発で決まるものを持っている。希望的観測を言えば、私はフルラウンドで完全に力を出し切って、もう戦えないという状態まで戦ってほしい。その状態で3Rを終えて、採点をするジャッジが苦しむような展開を見たい。いずれにせよ一瞬も目が離せない勝負になる」。完全燃焼の“名勝負”となるか注目だ。