格闘技イベント「RIZIN.24」(27日、さいたまスーパーアリーナ)の注目は、メインの〝キック界の神童〟那須川天心(22)VS元K―1ファイター・皇治(31)の大決戦だ。神童はいつも通りの圧勝を予告しているが、対する皇治も不気味な自信をのぞかせる。果たして、史上空前の大番狂わせは起きるのか。皇治が自信の根拠の一端を明かした。


 注目の那須川VS皇治だが、下馬評では神童有利だ。本紙が既報したように、那須川は「見ればわかる違いを見せられると思う」と自信たっぷりで、新必殺技の投入も予告している。皇治からは再三、穴があると弱点の存在を指摘されたが「今までもそう言ってくる相手はいたけど、その穴を突けた人は一人もいなかった。全く根拠がないと思う」と気にせず。さらにはたとえ穴があったとしても、それを凌駕する進化を遂げており、全く問題ないとした。

 しかし、皇治は「あの子の過去の試合を見た中でずっと出てますね。そこを突けばいい」と長年にわたり、弱点が存在していると改めて強調。その上で「今回もいつもの『皇治ワールド』で進んでるんで」と自信たっぷりで、自らの世界観に神童を引きずり込むという。

 試合直前だけに手の内全てを語ることはないが、その一端を「あの子は殴られずにここまで上がってきている。俺は殴られて上がってきている。そこがカギかなと。頑丈さは負けないんで」と明かす。過去に那須川と対戦した選手にも話を聞いたと言い「口を合わせてみんな言うのは『パンチや蹴りは重たくない。ただ、スピードに圧倒される』ということですね」。神童を相手にドロドロの打ち合いを挑もうとでもいうのだろうか…。

 過去の試合も「(相手が)みんな天心にのまれてますよね。言うても天心も人間で20歳超えたばっかりの子供ですから。〝神童〟っていうキャラにのみ込まれすぎやな、と。会場の雰囲気含め全てにのみ込まれていると思う」と分析。「のまれるとか俺は全くないんで。逆に天心の経験したことがない状況になるんじゃないですかね? 初めて『やりにくい』と思うんじゃないか」と不敵に言い放った。

 すでに本紙でボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(41)が太鼓判を押した必殺パンチがあることも明かしている。最後に「勝負はファーストコンタクトちゃうかな」とニヤリ。一瞬たりとも目が離せない試合になることだけは間違いない。