主役は俺だ。格闘技イベント「RIZIN.21」(2月22日、静岡・浜松アリーナ)で、ダニエル・サラス(31=メキシコ)と総合格闘技(MMA)ルールで対戦する朝倉未来(27)が意気込んでいる。

 朝倉未は「浜松は地元(愛知・豊橋)にも近いので、東京だと遠くて来られないファンに緊張感とかを実際に体感してほしくて参戦しました」。昨年大みそかに米国の格闘技団体「ベラトール」から送り込まれた刺客ジョン・マカパ(33=ブラジル)に判定勝ちしたばかりだが「相手が誰にせよ、盛り上げる試合をして勝ちたいと思います」と自信たっぷりだ。

 連続出場の決断は「看板選手」としての自覚が後押しした。当初、弟の朝倉海が出場濃厚だったが、ケイプ戦のダメージで不透明な状況に。4月大会に出場予定だった朝倉未は浜松大会出場で一気に“3連戦”となるものの「2月はスターがいないようだったので出ることに決めました。今年は4試合くらい強いやつとやって実力を証明したい。格闘技にかける一年にします」と宣言した。

 対するサラスは「チャンスを絶対にものにして、メキシコ人ファイターと日本のパイプを確固たるものにしたい。朝倉は私の執念とメキシコ人のファイティングスピリッツを痛感することになるだろう」。ハングリーなメキシコ人を下し、さらなる飛躍への踏み台とできるか。