格闘技イベント「RIZIN.18」(18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)、兄弟の絆でジャイアントキリングを狙う朝倉海(25)は、大一番の向こう側に“兄の背中”を見ている。

 朝倉は順調な調整を強調。その上で「試合が決まってから、毎日ベストを尽くしてきた。あとは当日、リングで作戦を遂行して勝つだけです」と話した。

 当日は兄の朝倉未来(27)がセコンドに就く。相手の弱点を見抜き戦術を組み立てる兄は、誰よりも頼もしい存在だ。ちなみに、弟がキャリアで唯一敗れた2017年6月のムン・ジェフン戦は、一度だけ兄がセコンドに就かなかった。逆に言えば兄がセコンドに控える限り全戦全勝なのだ。

 そんな兄を追うように始めたのが動画投稿サイト「ユーチューブ」だ。6月から投稿を始め、自身の「KAI Channel」は16日現在登録者数が2万6000人を超えた。

「【放送事故】朝倉未来にドッキリを仕掛けたらシャレにならなかった。」という動画は100万再生を突破。ユーチューバー・朝倉海は「格闘技を広めるために始めたんですけど、今は楽しんでやってますよ」と笑顔を見せる。

 しかし朝倉未はその上を行く。5月から始めた公式チャンネルは17万以上の登録者数で、500万再生を超える動画もある。対戦する堀口のチャンネルの登録者数は6万7000人超え。この2人の数字を聞くと「一気には影響しないと思いますけど、それでも勝てば視聴回数も伸びると思うんで。そういう意味でも頑張りたいですね」と拳を握った。

 まずは金星ゲットで兄との“差”を少しでも詰めたいところだ。