格闘技イベント「RIZIN.16」(2日、神戸ワールド記念ホール)で、“キック界の神童”那須川天心(20)がマーティン・ブランコ(30=アルゼンチン)を下し、ISKA世界フェザー級王座を獲得した。

 当初、那須川と対戦予定だったアメッド・フェラージ(25=フランス)が試合直前に出場を“ドタキャン”。これによりフェラージが保持していたISKA世界フェザー級王座は剥奪され、那須川とブランコによる王者決定戦が行われることになった。

 1ラウンドは相手の様子を慎重に見ながら、鋭いパンチや左ハイキックを叩き込んで後退させた。2ラウンドも的確なパンチで圧倒。強烈な左のオーバーハンドで右目尻から流血させると、左フックからの左ミドルで最初のダウンを奪う。ここから一気に畳み掛けて左ヒザをボディーに打ち込んで、さらに2度のダウンを奪いTKO勝ちした。

 試合後、マイクを持つと「ベルトを取れてうれしいが、まだまだこんなもんじゃないんで、すぐに次に向かいたい。挑戦し続ける心を忘れずに。そろそろ世界にも飛び出して試合もしたいですね」と話した。