那須川 井上尚弥との意外な共通点

2019年05月25日 16時31分

那須川は“バンデージ職人”の永末トレーナー(左)とがっちり握手

 拳も怪物級だ。“キック界の神童”こと那須川天心(20)が24日、千葉・松戸市の「TEPPEN GYM」で格闘技イベント「RIZIN.16」(6月2日、神戸ワールド記念ホール)に向けた練習を公開した。試合直前にして対戦相手が“逃亡”するまさかのアクシデントが起きたが、神童の闘志は変わらず十分。さらにはボクシング界が誇る“モンスター”との意外な共通点も明らかになった。

 公開練習ではシャドーに続き、2分間のパンチのみのミット打ちで順調な調整をアピールした。ホームリングのRISE「WORLD SERIES 2019」(7月21日、エディオンアリーナ大阪)ではスアキム・PKセンチャイムエタイジム(23)との58キロ級トーナメント準決勝を控えており「すべてはそこに向けてですね。RIZINは今回同じ関西圏開催なので、相手が誰であろうと圧倒して、7月に来てもらえるようにしたい」と力を込めた。

 さらに質疑応答で飛んだのは、ボクシングの最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」バンタム級準決勝(18日)でエマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)に2回TKO勝ちし、決勝に進出したWBA&IBF王者の井上尚弥(26=大橋)についてだ。「すごいですね。少し悔しかったですよ。ああいうふうに世界と戦って。負けてたまるかとも思います」と本紙既報通り、独特の表現で称賛した。

 神童とモンスターには、意外な共通点がある。それはグローブの下に巻く「バンデージ」だ。那須川は昨年6月のロッタン・ジットムアンノン(タイ)戦で左手首を痛めたことをきっかけに“バンデージ職人”として知られるパーソナルトレーナーの永末貴之氏(37)に協力を依頼。永末氏は井上のバンデージを担当しており、英国・グラスゴーで行われたWBSS準決勝にも同行した。

“職人”が巻くバンデージの効果について那須川は「普通に巻くのとは全く違います。何より(永末氏に)頼んでから手首を痛めてませんから」と断言。永末氏によると、選手それぞれの個性に合わせた巻き方があり「(那須川は)打撃のときに手首を返すので、その動作がスムーズになるように。あとはスピードが落ちないように巻きます。(井上は)重心を少しずらして巻くのがポイントです」。

 那須川はバンデージのほか、フィジカルトレーニングでも永末氏の指導を受けている。期待に応えるためにもボクシング界の“モンスター”同様の圧勝劇で、初めての関西での戦いを締めたいところだ。