「RIZIN」榊原氏を直撃 パッキャオのリアル参戦あるのか

2019年04月28日 16時30分

マニー・パッキャオ

 ボクシングの6階級制覇王者で現WBA世界ウエルター級王者のマニー・パッキャオ(40=フィリピン)参戦はあるのか。格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行実行委員長(55)が27日、本紙の取材に応じて世界的スーパースターの今後について語った。「プロモーションに関する契約」を結び21日の「RIZIN.15」の会場も訪れた“パックマン”がずばり、RIZINのリングに上がる可能性を直撃すると――。

 パッキャオは21日に横浜アリーナで「RIZIN.15」を観戦。自らの推薦選手、フリッツ・ビアグタン(23=フィリピン)と那須川天心(20)のキックボクシング戦のみならず、他の総合格闘技(MMA)戦も興味津々で見守った。初めて生で見るMMAに大満足で、榊原委員長に「俺もMMAをやってもいい」とジョークを残し帰国の途に就いたという。

 なにはともあれリング上であいさつし、上機嫌で会場を後にしたのは事実。次に期待されるのは参戦だが、その可能性についてこう話す。

 榊原委員長 すでに「我々はそういう思いを持っている」っていうのは伝えてあって「エキシビションマッチに関して窓口は閉じていない。交渉できる」とあちらの弁護士のマネジャーから言われています。早くて今年の大みそか(参戦)を目指したい。(ボクシングの)世界戦(防衛戦)が今年の夏ごろにあると思うので、それが終わったら「RIZINスペシャルエキシビションマッチ」をオファーしようと思います。

 両者は「リングに上がるための交渉の席に着く」ことでは合意済みで、今後は詳細な条件を話し合うということ。そのキーポイントとして挙げたのが、金銭面以外でもメリットを提示できるかどうかだという。

 榊原 彼の推す選手を受け入れていくこともその一環です。「フィリピンの若者にチャンスを与えたい」という彼の希望をかなえ続けることが、やがて自らがRIZINに上がるモチベーションになればと思っています。それに(パッキャオが)国会議員であることを考えると、彼の政治活動にプラスになるサポートをしっかりすることも大事だと思っています。日本という国はフィリピンにとっても大切なパートナーのはず。格闘技界だけでなく、国と国をつなぐ機会をパッキャオにどれだけ提供できるか。

 気になるのは、その対戦相手やルールだろう。立ち技ならばボクシングでの最大ライバルで元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(42)や那須川の名前が挙がりそうだが…。MMAファイターではRIZINバンタム級王者の堀口恭司(28)や“バカサバイバー”青木真也(35)、パンクラスイズム横浜総帥・北岡悟(39)らが出撃に意欲を見せている。

 榊原 まず、那須川天心ではないだろうなと思う。そして体重とか、ルールとか、相手側にアドバンテージがあるくらいのことはやってくれそうな雰囲気はあります。メイウェザーとエキシビションでっていうのも選択肢にないことはない。でも、MMAでも強そうですよね。器用そうだし。

 現時点で先行きが読めない状況は変わらないが、榊原委員長は「自分たちでリミットを設けずに、可能性がゼロでない限りはチャレンジします」と前向きに話す。「MMAをやってもいい」がジョークではなかったとしたら…に期待したいところだ。