格闘技イベント「RIZIN.15」(21日、横浜アリーナ)で、元柔道全日本強化指定選手の渡辺華奈(30)がヤスティナ・ハバ(28=ポーランド)に判定勝ちした。

 1ラウンドは中盤に得意の内股で投げ飛ばすことに成功。上から鉄ついを振り下ろしダメージを与えることに成功した。しかし2ラウンドは顔面に強烈なパンチを受ける苦しい展開。鼻から出血し、ドクターチェックを受ける一幕もあった。

 ポーランド軍国境警備隊のハバの粘りに、突破口をなかなか見いだせない中迎えた最終3ラウンド、渡辺は積極的に攻めに出る。序盤からグラウンドの攻防に持ち込むことに成功し、最後まで上から頭部へのパンチ、ヒジ打ちを放ち続けた。

 結果は、トータルで有利に試合を進めた渡辺が判定3―0で勝利。「素直に勝てたことがうれしいです。組むのを嫌がられて、それを徹底された。(57キロで)ベルトを作ってほしい。今日は少しアピールできたと思いますが、もっとアピールしないとって思います」と話した。