格闘技イベント「RIZIN.15」(21日、横浜アリーナ)でフリッツ・ビアグタン(23=フィリピン)と対戦する那須川天心(20)が16日、都内で公開練習を行った。

 3分2ラウンドのミット打ちで鋭い打撃を披露。試合直前とあって現在は「疲れを取っている状態」だというが、順調な仕上がりをアピールした。これまであまり取り入れてこなかったウエートトレーニングも取り入れて肉体改造を行っており、パワーアップした姿を見せるつもりだ。

 ビアグタンはボクシングの6階級制覇王者で現WBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)の推薦選手だが「振ってくるタイプなんで。パッキャオ選手がついているので、どれだけレベルアップしているのか楽しみですし。でも、ここで苦戦していたら次に進めないと思うので。しっかり勝たないことには。こんなところで止まってはいられない」と豪語した。

 大会当日はパッキャオが来場することも発表され、注目が集まっている。さらには昨年大みそかにエキシビション戦で対戦し、今年中に日本で格闘技イベント開催を目指している元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(42=米国)も姿を現すのではないかともっぱらだ。リング外がにわかに騒がしい横浜決戦に、那須川は「そうなんですか。メイウェザーも…やめてもらいたいですね(笑い)。いやー、嫌ですよ」と苦笑いを浮かべた。

 一方で前戦の3月10日のRISE大田区大会でフェデリコ・ローマをKOしたシーンは、UFCのダナ・ホワイト社長(49)がインスタグラムに投稿するなど、那須川の注目度も負けじと高まっている。「世界中の人からメッセージがくるので。これを持続させないとなと思いますね。しっかり倒さないといけない。そういうときの試合のほうが難しいというのは分かっているので。世界中を巻き込んで、いい試合をしたいなと思いますね」と必勝を誓った。