那須川 ニックネーム改名へ 天心キックで34連勝

2019年03月11日 16時30分

那須川は的確なヒザ蹴りをローマ(左)に浴びせた

 さらなる進化を遂げるか。立ち技打撃格闘技イベント・RISEの世界トーナメント「RISE WORLD SERIES 2019」(10日、東京・大田区総合体育館)1回戦で“キック界の神童”那須川天心(20)がフェデリコ・ローマ(33=アルゼンチン)を下して、準決勝(7月21日、エディオンアリーナ大阪)進出を決めた。昨年大みそかの“悲劇”から復活を果たし、次なる目標に「脱・神童」を掲げた。

 圧勝だった。1、2Rの那須川はローマの様子を見つつ、的確にパンチを当てた。昨年大みそかのボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)との一戦に向けたボクシング特訓で磨かれたパンチは、確実にダメージを蓄積させていった。

 最終3Rでは一気にギアチェンジ。左のパンチでダウンを奪うや、人気漫画「グラップラー刃牙」のトリケラトプス拳のポーズから右手をマットにつきながら放つ変則的な左ハイをズバリ。「天心キック」なる新技で3R1分35秒、KO勝利し「メイウェザー選手の試合のこともあって慎重になりすぎてしまいましたけど、最後に倒せてよかった!」と叫んだ。

 負けられない一戦だった。この日は格闘界が注目したK―1と同日開催の興行戦争だった。「団体の壁があるかもしれないけど、RISEはRISE、K―1はK―1で盛り上がって、いつか一緒にやる日が来ればいいなって思います」

 また2019年の好スタートを切ったことで、次なる“ステージ”に進む。今年になって口にしているのが「もう“神童”じゃなくてよくないですか?」というニックネームの変更だ。14年7月にプロデビューし、積み重ねた連勝記録はこの日で「34」に(メイウェザー戦はエキシビションのため記録されず)。まさに“神童”にふさわしい活躍ぶりだが、20歳になったことで違和感を覚えるのも無理はなかった。

 さらに「体がだいぶ変わってきた」と感じたこともある。これまで成長も考慮してウエートトレーニングを最低限にとどめていたが、成人式を迎えた今年1月から解禁。大人の体へと進化しつつあり「より体を大きく、強くしようとしている。これからは進化の過程も見てほしい」と話した。

「(新ニックネームを)公募とかするのもアリですかね」。親交があるサッカー元日本代表FW三浦知良(52=J2横浜FC)が応援に駆けつける中で存在感を見せた那須川が、偉大な「キング」の称号を手にする日も遠くはなさそうだ。