キックボクシング世界一を決める「RISEワールドシリーズ」1回戦(3月10日、東京・大田区総合体育館)の対戦カード発表会見が17日、都内のホテルで行われ、“キック界の神童”那須川天心(20=TARGET)らが出席した。

 那須川は昨年大みそかの「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)で、ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)に敗れたが、本来の舞台で大暴れを誓った。「今年は昨年にいろいろ経験したものを爆発させるとき。全試合でKOで勝って格闘技界に火をつけたい」。1回戦では68戦わずか4敗のフェデリコ・ローマ(33=アルゼンチン)と対戦する。

 メイウェザー戦で知名度は急上昇。一方で対戦自体に批判的な声も少なくないが、本人はポジティブにしか捉えていない。「賛否両論あると思うけど、良かったことしかない。いい結果ではなかったけれど、技術も盗めたし(KOされた)ダメージもない」。貴重な経験を経て、さらなる成長が期待できそうだ。