RENA大みそか「RIZIN.14」で5か月ぶりリスタート 19年は「わがまま」「海外挑戦」

2018年12月28日 11時00分

海外マット挑戦を表明しさらなる進化を遂げるRENA

 いよいよ海を渡る日がやってくるのか。“絶対女王”こと格闘家のRENA(27)が、2019年は海外マットに挑戦する意志が固いことを本紙に明かした。既に世界最大の総合格闘技団体「UFC」をはじめとする複数の有力団体が獲得を狙っている模様。「RIZIN.14」(31日、さいたまスーパーアリーナ)ではサマンサ・ジャン・フランソワ(31=フランス)相手に約5か月ぶりの復帰戦を控える中、来年の“主戦場”が注目を集めそうだ。

 全てを吹っ切ったRENAは底抜けに明るい表情だった。大みそか決戦について聞くと「今回のテーマは『わがまま』。リスタートしたら来年は『わがままRENA』で行こうかなと思います」と口にした。

 昨年の大みそかは悲劇に見舞われた。女子スーパーアトム級トーナメント決勝で浅倉カンナに敗北。今年7月のリマッチでも敗れ、引退も視野に入れた休養に入った。その間、南国の海を見つめながら自問自答を繰り返し、復帰を決断するに至った。

 今後は近い将来に訪れるであろうキャリアの終焉を見据えながら戦うことで腹は決まった。それを踏まえ「これからは自分のことしか考えない! 今までは(女子格闘技を)盛り上げるために無理していた部分もあるので、これからは『自分のための戦い』をしていきたいなって。残りの格闘技人生はわがままに行かせていただきます」と宣言するに至った。

 我が道を行くからこそ、心の奥底にしまっていた海外志向も解き放つ。「来年は海外で試合がしたいですね。どこのリングとかは全然決めていないですけど、違うことに挑戦したい。立ち技か総合格闘技か? どれでもいいです。やりたいと思ったことを、そのルールでやろうかなと。ただし、やりたくないものはもうやらないです」

 実は、RENAには海外有力団体の多くが興味を示している。複数の関係者によると、UFCはもちろん、アジア最大と言われるシンガポールの「ONE Championship」もその一つだという。しかも水面下では、獲得に向けた動きを開始している団体もある様子だ。

 抜群のビジュアルを持ち、立ち技と寝技の両方に対応できる人気選手だけに、喉から手が出るほど欲しい人材であるのは確かだろう。

 そのためにも、大みそか決戦は「わがままRENA」がお披露目される重要な舞台になる。対戦相手のフランソワは、キックボクシングがバックボーンながら寝技にも定評がある強敵だ。

「アグレッシブな選手だけど、寝技もできる。結構足が長いので、下からの(三角絞めなど寝技の)攻撃を狙ってくるんじゃないかと思うんですよね。打撃に付き合ってもらえなくて、組みに来るのを予想してます」と冷静に分析した。

 その上で「私自身、スッキリしたいもの、たまっているものがあるので(笑い)。相手には何も恨みはないですけど、ゴングが鳴ったらそれを爆発させてスッキリしにいきます。それでギャーン行って、バチコーン倒されても、それはそれでスッキリするので。ウニャウニャするんでなくて、バチバチにやりたい。楽しく激しく大みそからしくできたらいいなと。じゃないと『大みそかになんで試合してんねん』ってなっちゃうので」とRENA節全開で語った。

 課題の寝技対策も継続して行っており、見違えるほどに成長した。「前は寝技だと『何が何か分からへん』みたいな感じだったけど、それが分かるようになってきました。予測できる知識が増えてそれに合わせて逃げたり、細かいことができるようになった」

 メインの第14試合はフロイド・メイウェザーVS那須川天心のエキシビション戦。RENAは世界が注目する大会のオープニングを務める。まずは大みそか決戦を勝利で飾り、大飛躍を遂げる2019年にしてみせる。

☆レーナ 1991年6月29日、大阪・大阪市出身。本名・久保田玲奈。シュートボクシング(SB)世界女子フライ級王者。小学6年生からSBを始め2007年にプロデビュー。デビュー戦は黒星ながらその後勝利を重ね「Girls S-cup」では09、10、12、14年大会を優勝。15年大みそかにRIZINデビュー。SB戦績は35勝5敗1分け11KO。総合格闘技は7勝2敗。160センチ、49キロ。