格闘技イベント「RIZIN.13」(30日、さいたまスーパーアリーナ)の出場全選手インタビューが28日、都内で行われ“野獣”ボブ・サップ(45=米国)と、今大会で総合格闘技(MMA)デビューする大相撲の元幕内大砂嵐(26=エジプト)がそれぞれ意気込みを語った。

 現在総合格闘技15連敗中のサップは「フハハハハ! 8週間タイで打撃の練習をして、その後米国でも練習をして完璧に仕上がったぜ」と自信たっぷり。大砂嵐について「相撲の試合は何試合か見た。高い能力がある選手だ。ジョシュ・バーネットが付いているのでベストなトレーニングができているだろう。でも、俺がプロのファイターの先輩として痛みを教えてやる」とすごんだ。

 大砂嵐は昔エジプトの王様が持っていたつえのレプリカを携えてインタビュースペースに登場。「相撲のくせを取るのが大変だった。すり足とか、手の使い方とか」と苦笑いするも「ボブサップのイメージ? 声だけ。大砂嵐の方が強い。KOします」と笑顔を見せた。

 また、KINGレイナも注目の好カード「ミルコ・クロコップ(44=クロアチア)VSロッキー・マルティネス(32=グアム)」の2人も登場。ミルコは「相手は若く、これからの選手だからハングリーだと思う。しかし私もRIZINで無敗というものを譲る気はない」ときっぱり。今後については「次戦は大みそか。来年については何も決めていない」とした。

 対するマルティネスは山本“KID”徳郁さん(享年41)が最期の時を過ごしたグアムを拠点にしている。生前、KIDさんとは交流があり「グアムを選んでくれたことを感謝している。練習も見てもらって、試合で使える打撃のテクニックも教えてもらった。それを今回出したいと思う」と意気込んだ。