格闘技イベント「RIZIN.13」(30日、さいたまスーパーアリーナ)の出場全選手インタビューが28日、都内で行われ、アンディ・ウィン(36)と対戦する山本美憂(44)が意気込みを語った。

 実の弟である山本“KID”徳郁さん(享年41)を18日に亡くしたばかり。欠場しても責められない状況だったが「なぜ自分がMMAをやっているのか。自分の一番の師匠は誰なのか考えれば出るべきだと。KIDがどう思うかを考えたら、試合に出ることが彼の望んでいることだから」と出場を決意した理由を説明した。

 続けて、多くの格闘家に影響を与えた弟の存在について問われると「私も彼みたいになりたくて、彼に憧れてMMA始めたので、みんなの気持ちが分かる。いろんなところで愛されているのは家族としてうれしいし、感謝の気持ちで。KIDが頑張って築いてきたことを、若い選手たちが引き継いで、愛情を持って育ててくれれば彼も喜ぶと思う」と言葉を詰まらせながら話した。

 対戦相手のウィンとは2016年大みそかに対戦し1R4分42秒腕ひしぎ逆十字固めで敗れている。今回はそのリベンジマッチでもあるが「今回は勝ちます。やってきたことを、リラックスして出すだけ。そうすれば結果はついてくると思う。トレーニングも積んでいるし、試合も経験したので」と勝利を誓った。