【RⅠZⅠN】最強の敵・堀口恭司戦決定の那須川が7歳年上の相手に余裕「大人の力を見せてやりますよ」

2018年08月25日 16時30分

堀口(右)を前にした那須川は落ち着き払っていた

 最強の座は譲らない。格闘技イベント「RⅠZⅠN.13」(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)で“キック界の神童”那須川天心(20)が、RⅠZⅠNのエース・堀口恭司(27)とキックボクシングルールで対戦することが24日に決まった。「キャリア最大の敵」と位置付けた運命の対決に向け、神童は新たな境地を開いている。

「トーナメントうんぬんじゃない。この試合に自分の全部をかけて、この試合のための調整、練習をします」。待望の頂上決戦が決まった那須川は決意に満ちた表情で語った。大みそかにはキックの「ワンナイトトーナメント」が開催されることも決定し、その前哨戦ともいえる一戦だ。

 2014年7月のプロデビューから積み上げた連勝は「31」に達した。6月にはムエタイの猛者、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)も葬った。だが今の神童には「彼こそ最強の敵」と言ってはばからない堀口の姿しか見えていなかった。

 最強のキックボクサーと最強の総合格闘家による異種格闘技戦は、世界的な注目度も高い。だからこそ「UFCとかも凌駕する試合をして(キック史上)一番の試合を目指したい。必ずKOします」と歴史的名勝負を演じた上での劇勝を見据えた。

 これがキックルール初挑戦となる堀口は「自分が一番ワクワクしていると思います」と自信をみなぎらせている。それでも7歳年下の那須川は「大人の力を見せてやりますよ」と静かに笑みを浮かべた。この余裕はどこからくるのか?

 6月のロッタン戦で左手首を負傷し、デビュー以来初めての休養を取った。その間は「もともと好きだったけどなかなか行けなかった」という釣りをして過ごす日々だった。18日の20歳の誕生日も父・弘幸さんとのタイ釣りで迎えた。

「釣りをしていると無心になれる。(魚がエサに食いついた瞬間に竿を上げて針をひっかける)あわせも難しいので、集中力が養われるんです。試合に向けて新たな感覚がつかめましたね」

 リハビリ期間をただの余暇とせず、明鏡止水の境地をつかむことができたのだ。会見を終えた那須川は、その足でシンガポールの名門ジム「エボルブ」へ出稽古に出発。キックボクシングの威信をかけ、最強男決定戦のリングに向かう。