格闘技イベント「RIZIN.13」(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘技(MMA)デビューする大相撲の元幕内大砂嵐(26=エジプト)が“野獣”ボブ・サップ(43)との対戦を熱望した。

 過去の曙の試合映像を見た際に、特に印象に残ったのが立ち技のK-1ルールで行われた2003年大みそかと、シュートボクシングルールで戦った15年大みそかのサップ戦だった。

「曙関はパンチを入れられても元気で、サップはめっちゃ怖がっていた。1回パンチして逃げるの繰り返しだった。まずデビュー戦で曙関の代わりにサップを倒して(キャリアを)スタートさせたい」

 ともにサップの勝利で終わっただけに、曙と対面した際に「私がサップを倒します」と伝えた。曙は「彼(サップ)は戦い方を知らない。ハンマーパンチしかない。だからグラップリング(組み技)に持ち込むのが得策だよ。向こうは最初の2分でスタミナがなくなる」と格闘家の目になり、助言した。

 これに大砂嵐は「アドバイスの後、4回くらい『グッドラック、頑張って』と言われました」と感激しきり。現在デビュー戦の相手は未定だが、この意思表明を受けてRIZIN側がどう対応するか注目だ。