モテ男に非情の〝再冬眠〟勧告だ。7日の格闘技イベント「HEAT 50」(名古屋)でダウサコン・BANGBANGGYM(31=タイ)にまさかの敗北を喫した〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(33)に、周囲からは厳しい言葉が送られた。

 試合は序盤から打ち合いとなったが、ともに決定的なチャンスをつくれないまま3ラウンドを終了。判定1―1のドローで突入した延長戦の末、判定0―3で敗れた。

 この結果に、格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEOは「キレがない。こんなところで負けている場合ではないと思うんで。『負けてるなよ』って感じ」とバッサリだ。

 その上で「ちょっと試合が続いているのもあるので、いったん、つくり直すというかね。6月19日(のTHE MATCH 2022)に出ることもないだろうから、数か月はしっかり自分を見つめ直して、もう一回這い上がってきてほしい」と通告した。

 また、MMA(総合格闘技)転向も噂されることについては「それもあっていいんじゃないですか」と同意。「そういう新しいアクションを起こすための充電期間があっていい。2~3か月くらい自分を見つめ直して、それから始動して。半年は空けた方がいい? それくらいでもいいかもしれないね」と語った。

 一方で天敵の〝バカサバイバー〟青木真也は「敗因は相手選びだ」と指摘。「皇治のアニキは、打たれ弱くなったMMAファイターとか、そういう選手を選べばよかったんだ。今回の選手はムエタイはムエタイでも前回勝った梅野(源治)とは違うタイプ。キックルールでも近い距離が得意で、アニキが入ろうとしてもヒザとかパンチで迎撃されて苦しくなった」と分析した。

「青木再生工場に来てくれ!」とラブコールを送られた皇治本人は試合後は「ヤバいだろ」と失意のコメントに終始。今後の動向が気になってしゃあないところだ。