立ち技打撃格闘技イベント「RISE」の新ブランドとなるオープンフィンガーグローブ大会「FIGHT CLUB」(16日、東京・新宿フェイス)でメインを任された山口裕人(29)が、ミャンマーの伝統格闘技・ラウェイでも活躍する東修平との壮絶な打ち合いを制し判定勝ちした。

 オープンフィンガー戦3戦目となる山口は、バンテージのみで戦うラウェイでの経験が豊富な東と期待通りの打ち合いを披露。1ラウンド(R)から左ミドルなどでボディーにダメージを与えて最初のダウンを奪うと、さらにパンチのラッシュで2度目のダウンを奪った。しかし好事魔多し。終盤になって東の頭が右目にヒットするバッティングで大ダメージを折った。

 それでも山口は右目を腫れさせながら下がらず2Rも激しい打ち合い。ダウンは奪えずも鋭いパンチを連続でヒットさせた。最終3Rは殴り合いを約束しあうようにハグしてからスタートして、引き続きの激しいど突き合いの末、結果は判定に委ねられ山口が3―0で勝利した。

 試合後、山口は「今日はKO多かったんですけど、僕はKOできなくて。実は2R目から右手が動かなくなって痛いです。もっと打ち合いたかったんですけど右手が痛くなっちゃって」と苦笑い。そして「RISE FIGHT CLUB、これからもやって行きたいんで、皆さん見に来てください。右手マシやったら4月も大きいRISEオープンフィンガーで出たいなと」と今後のさらなるオープンフィンガー戦出撃に意欲を見せた。

 また、第4試合で木村〝ケルベロス〟颯太と対戦した弟の山口侑馬は壮絶な殴り合い。観客もコロナ禍を忘れて思わず大歓声を送るほどの熱戦となったが、判定0―3で敗れた。