強さとかわいさを兼備するシュートボクシングの女王が、人生初の海外武者修行を決行する。

 キックボクシング「NO KICK NO LIFE」が11日、東京・大田区総合体育館で行われ、シュートボクシング(SB)の女王・RENA(23=及川道場)はエリー・エクストゥム(21=スウェーデン)を2RTKOで退けた。

 立ち技ルールでの試合は約3年3か月ぶりのRENAだったが、全くブランクを感じさせなかった。1R、最初のダウンを奪うと、2Rもコーナーに詰めてパンチのラッシュでスタンディングダウンを奪う。さらにラッシュでたたみかけると、レフェリーが試合をストップした。

 昨年11月「S―cup」でのイシス・バービック戦は2―0の判定で辛勝。この日は快勝とあって「1発で仕留めたかったけど、連打で倒せたので、そこは収穫です」と前回にはなかった笑顔を見せた。

 今夏の「Girls S―cup 2015」では、新設される女子世界王座決定戦が行われる。そこに目標を置き、17日からオーストラリアに渡り、約1か月間、“豪州の女王”と呼ばれるクリスティーナ・ジャルジェビックのジムで練習をともにする。

 RENAは「ベルトとは関係なく、視野を広めるため。これだけの期間1人での海外は初めてなので不安しかない」と話しながらも「違う知識が入ればまた強くなれると思うし、いい練習もできると思う」と期待に胸をふくらませた。初代世界王者に向け、日本の女王は準備万端だ。