立ち技打撃格闘技「RISE」1日の大阪大会で行われた55キロ級「那須川天心挑戦者決定トーナメント」で、ISKAムエタイ世界バンタム級王者の志朗(27)が、RISEバンタム級王者の鈴木真彦(23)に勝ち優勝した。

 同日行われた準決勝で、志朗はシュートボクシング日本スーパーバンタム級王者の植山征紀(24)に、鈴木はWKBA世界スーパーバンタム級王者の江幡塁(29)に判定勝ちし、那須川天心(21)への挑戦権をかけて決勝で激突した。

 1R序盤は準決勝の勝利で20連勝の大台に乗った鈴木の勢いに押されかけた志朗だが、中盤で右のカウンターを完ぺきに顔面に叩き込むことに成功。これで最初のダウンを奪い試合を有利に運ぶと、2Rも右のパンチでグラつかせるなど優位を保った。

 最終3Rも相手の動きを見ながら冷静に対処し危ういところなし。文句なしの完封で判定3―0で勝利した。
 
 これで昨年9月に惜しくも判定で敗れた〝キック界の神童〟那須川天心(22)との再戦の権利を得て「那須川天心君に負けてから、自分の時間は止まったままなんで。このメンバーの中で優勝したので自分が天心君と戦うことに文句ないと思います。天心君がボクシングに移籍する前に敗北の味を教えるので楽しみにしていてください」と強気の宣戦布告を放った。

 志朗那須川の一戦は、来春開催予定のビッグマッチで実現することが濃厚だ。