目指すは霊長類最強。“キック界の神童”こと那須川天心(21)が9日、千葉・松戸市の「TEPPEN GYM」で立ち技打撃格闘技イベント「RISE WORLD SERIES 2019」(16日、千葉・幕張メッセ)に向けた練習を公開した。

 シャドーとミット打ちで軽快な動きを見せると、志朗(26)との58キロ級トーナメント決勝戦について「しっかり決着をつけたいです」と闘志を燃やした。勝てばデビューからの連勝が「38」になる神童には、新たに目標とする人物がいる。個人206連勝の記録を持つレスリングの最強女王・吉田沙保里(36)だ。

 テレビ番組での共演などで親交が生まれ、先月4日に行われた引退パーティーに招待された。「オーラが違いますよね。正真正銘の世界一ですから。何より“霊長類最強”っていうイメージが定着しているのがすごい。吉田さんイコール霊長類最強じゃないですか。刺激を受けたのはもちろんですけど、僕も呼ばれてみたいですよね。霊長類最強って」

“神童”のニックネーム変更を考える那須川は、新候補としてレスリング世界大会12連覇のアレクサンダー・カレリン氏(51=ロシア)、吉田に続く“3代目霊長類最強”をロックオンした模様。カレリン氏は公式戦300連勝を記録しており、襲名のためにも、まだまだ連勝を伸ばす必要がある。また決勝後については「そろそろ旅立つ時が来たのかなとも思います。世界にも出たいし。確定していないことも多いですけど、今後の動きを見てもらえたらなって」。意味深に話し、新たな挑戦を見据えた。