新体制となったキックボクシングイベント「KNOCK OUT」が20日、都内のホテルで会見し、山口元気プロデューサー(49)の就任と「K.Oクライマックス2019」(8月18日、東京・大田区総合体育館)の開催を発表した。

 会見には木谷高明オーナー(58)、原田克彦社長(55)、山口プロデューサーが出席。キックボクシングとムエタイのイベント「REBELS」の代表でもある山口プロデューサーには、選手の育成が期待されており、原田社長は「何人ものトップ選手を育成してきた山口代表の育成能力が必要」と話した。木谷オーナーも「キックボクシング界のファンはマニアとニワカしかいなくて、間がないっていう印象なんです。中間層をしっかり作ってほしい」と望んだ。

 新体制初の大田区大会では「初代スーパーバンタム級王座決定トーナメント」を開催。これまで「KNOCK OUT」のトーナメントは8人参加で1年をかけて行われてきたが、今回は4人参加のワンデートーナメントで王者を決定。小笠原瑛作、江畑塁らが出場する。

 また、8月大会でジョムトーン・チュワタナ(タイ)と対戦する日菜太(32)が「1月4、5日に(新日本プロレス)東京ドーム大会がありますよね。今年すごい活躍をするので、東京ドームで1試合、僕の試合を組んでほしいです。僕が唯一上がっていないのは東京ドーム。気合入れていきますんで考えてください」とまさかの直訴。新日本のオーナーでもある木谷氏は「なかなか難しい事情が…。ただ、その心意気は非常にいい。そこから何か風が吹くかもしれません」と苦笑いするばかりだった。